背伸びしてそっと僕の唇に自分のそれを重ねるチェギョン。

彼女によって柔らかな膨らみに導かれた右手に少しだけ力を篭めると膨らみは形を変えた。


「……ん……////」

重なった唇から微かに漏れる甘い吐息に躰の奥が痺れていく。


そのまま僕の首に細い腕を回して……。

チェギョンはより深く唇を合わせてくる。

どうやら………限界点を超えてしまったのは………。



僕だけじゃなかったようだ………。


そっと唇を離し、潤んだ大きな瞳に映る自分を見る。

「……欲しい……?」
「………うん……///……シン君が……欲しい………//////このままだと…………////」
「……このままだと……?」
「……////このまま……だと……私……////シン君を………」

チェギョンの唇が全てを語る前に僕はチェギョンのその言葉を奪った。


『シン君を襲っちゃう』

そんな言葉を言わせるのは………趣味にあわない………。


そのまま………。


深く………。



深く………。



呼吸すら面倒なほど深く唇を重ねたまま……。

チェギョンは器用に僕の服のボタンを順に外す。
同時に僕は……デニムのベルトを外し、ジッパーを下ろした。

今度は僕が……僕の胸の辺りをさ迷うチェギョンの右手を取り《僕》へと導く。


そうしておいてチェギョンのカーディガンを脱がし、ワンピースのジッパーを下ろした。


ふっくらとしたチェギョンの唇から耳朶へと僕は唇を這わせていく。
胸元のはだけた僕の服をキュッと小さな手が握りしめる。

「愛してる……。」
そう囁いて強く抱きしめる。


以前よりもより細く華奢になったチェギョンの躰を……僕の躰に埋め込むかのようにきつく抱きしめる。






そして。

そのままーーーー。








僕たちはその場に縺れるように倒れ込んだ………。